更新2026-10-03

実家じまいの進め方

実家の片付けで親が捨てない・怒るとき|親が決める形で小さく進める・新潟の公的な相談先

実家の片付けで親が物を捨てない、怒るときの進め方を整理。本人が決める段取り、中断の目安、新潟市・長岡市の地域包括支援センターや見守り、訪問購入の注意点を公式情報で案内します。

更新日: 2026-10-03

結論:物は親のものです。親が決める形で、小さく進めます

親が物を捨てない理由は、ひとつに決められません。本人に聞かないと分かりません。家族が代わりに捨てると、親が怒って、話が止まることがあります。進め方の基本は、物の持ち主である親が決める形にすることです。範囲を小さくし、迷う物は保留にします。怒ったら、その日は止めて構いません。親の判断力や安全面が心配なときは、地域包括支援センターに相談できます。新潟市と長岡市の窓口は、後半で案内します。

この記事は、心理学的な原因を断定するものではありません。公式情報と一般的な進め方を整理しています。内容は2026年10月3日の確認時点です。

この記事で分かること

  • 親が捨てないときの、本人の意思を尊重した進め方
  • 親が怒ったときの対応と、中断してよい目安
  • 新潟市・長岡市の地域包括支援センターなど、公的な相談先

早見表:状況と相談先

状況 まず頼れる窓口
物が多く、通路や階段が危ない 地域包括支援センター
物忘れや判断力が心配 地域包括支援センター
見知らぬ業者が来て、物を買い取られた 消費者ホットライン188
重い物を出せない 新潟市のごみ出し支援事業など
離れて暮らしていて安否が心配 市の見守りや安心連絡システム
金銭管理や契約が心配 新潟市の成年後見支援センターなど

親が捨てない理由は、本人に聞いて分かります

理由を決めつけません

「もったいないから」「思い出があるから」と、家族が理由を決めると、親は反発することがあります。理由は人によって違います。聞いてみないと分かりません。

聞くときは、責める言い方を避けます。次のような聞き方があります。言い方の例です。

  • 「この棚で、いちばん大事な物はどれ?」
  • 「困っていることはある? 探し物とか、掃除とか」
  • 「この家で、これから先も使いたい物を教えて」

答えが返ってこなくても、急がないでください。答えが出るまで、日をあけて構いません。

片付けの目的を、親と共有します

目的が「家族が楽になる」だけだと、親は自分が否定されたと感じるかもしれません。目的を、親の困りごとに合わせます。

  • 転びやすい場所をなくして、安全に暮らす
  • 探し物を減らして、生活を楽にする
  • 将来、家族が困らないように、書類の場所を決める

親が元気なうちの話し方は、親が元気なうちに始める実家じまいにまとめています。

本人の意思を尊重して進める段取り

次の順番は、一般的な進め方の一例です。親の様子に合わせて、変えてください。

1 小さい範囲から始めます

家全体は、最初から手をつけません。引き出し1つ、玄関の靴箱、洗面所の棚など、1か所を選びます。親が「ここならいい」と言った場所から始めます。

安全に関わる場所を先にする方法もあります。通路、階段、暖房器具の周りです。転倒やけがにつながりやすい場所と考えられます。

2 親が「残す」「迷う」「手放す」を決めます

物を3つに分けます。決めるのは親です。家族は、運ぶ、拭く、袋に入れる、といった手伝いを担当します。

  • 残す:今も使う物、大事な物
  • 迷う:決められない物。保留にします
  • 手放す:親が自分で「いらない」と決めた物

「迷う」の箱は、期限を決めずに置いても構いません。次回の帰省で、もう一度見ます。

3 出す手間は、家族が引き受けます

親が手放すと決めた物は、家族が市のルールで出します。粗大ごみの申込、処理券、持ち込みなどです。手間が減ると、親の「決める」負担が軽くなります。

新潟市と長岡市の出し方は、新潟市の粗大ごみの出し方と長岡市の粗大ごみの出し方にあります。

4 勝手に捨てません

親が見ていない間に捨てるのは、避けます。信頼を失うと、その後の片付けが進みにくくなります。

法的な面でも、注意があります。相続が絡む物、権利証、通帳、契約書は、本人が元気なうちに場所を確認します。実家じまいでやってはいけない7つのことも参考にしてください。

5 1回の作業を短くします

長時間続けると、親も家族も疲れます。帰省のたびに、1か所ずつ進めます。

親が怒ったときの対応

その日は、中断して構いません

親が怒ったときは、片付けを止めます。説得を続けても、状況が悪くなる可能性があります。

  • 「分かった。今日はここまでにしよう」と、作業を止めます。
  • 話題を変えて、お茶を飲むなど、気持ちを落ち着かせます。
  • 後日、別の形で話し直します。

別の人から話してもらう方法もあります

家族が話すと衝突する場合は、第三者に入ってもらう方法があります。きょうだい、親しい親戚、かかりつけ医、地域包括支援センターの職員などです。ただし、本人の意思に反して、第三者が物を処分することは避けます。

怒りやすくなった、物忘れが増えたと感じるとき

以前と様子が違うと感じたときは、地域包括支援センターに相談できます。同じ物を何度も買う、置き場所を忘れる、といった変化です。認知機能や身体機能の低下についての相談を受け付けています。

公的な相談先

地域包括支援センター(新潟市)

新潟市には、30の地域包括支援センターがあります。それぞれが、1つまたは複数の中学校区を担当します。保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士などが配置されています。

相談できる内容は、介護保険サービスの利用方法、認知機能や身体機能の低下への不安などです。高齢者虐待や成年後見制度などの権利擁護も扱います。

担当するセンターは、新潟市の一覧ページで探せます。問い合わせ先は、福祉部 地域包括ケア推進課です(025-226-1281)。

地域包括支援センター(長岡市)

長岡市には、11か所の地域包括支援センターがあります。高齢者に関する公的な相談窓口です。

高齢者の相談に応じ、希望すれば訪問もします。消費者被害や虐待の相談、介護保険や認知症に関する相談も受け付けています。

担当地区別の一覧は、長岡市のページにあります。全体の問い合わせ先は、長寿はつらつ課 高齢者基幹包括支援センターです(0258-89-7440)。

見守りと安否確認のサービス

離れて暮らす親の安否が心配なときの制度です。対象や費用は、市の公式ページで確認してください。

市 制度 内容
新潟市 高齢者等あんしん見守りネットワーク 地域の住民や事業者が異変に気づいたとき、地域包括支援センターに連絡し、支援につなげます
新潟市 あんしん連絡システム 24時間体制の受信センターに通報できる装置を貸与します。月額は0円・550円・1,100円です
長岡市 安心連絡システム 65歳以上のひとり暮らしの高齢者等が対象です。月額は500円・1,500円で、生活保護世帯は無料です

新潟市のあんしん連絡システムは、要介護状態や慢性疾患のある人、65歳以上のみの世帯などが対象です。申込は、区役所、地域保健福祉センター、地域包括支援センターで受け付けています。

新潟市の見守りの案内には、異変に気づくポイントがあります。新聞や郵便物がたまっている、しばらく顔を見ていない、などです。

判断力が心配なとき

新潟市の福祉総合相談センターには、「あんしんサポート新潟」と「成年後見支援センター」があります。認知症や障がい等で判断能力が十分でない人の、福祉サービス利用の援助や金銭管理を支援します。契約や財産管理の相談も受けています。

重い物を出せないとき

新潟市には、高齢者・障がい者などのごみ出しが困難な世帯を対象にした「ごみ出し支援事業」があります。自治会などの団体が実施し、実施していない地域もあります。問い合わせ先は、廃棄物対策課(025-226-1407)です。詳しくは、新潟市の粗大ごみの出し方にあります。

長岡市のごみ出し支援は、今回の確認では見つかりませんでした。地域包括支援センターに聞いてください。

実家の片付けで、気をつけたい訪問業者

親が1人でいる実家に、突然業者が来ることがあります。消費者庁は、訪問購入に注意するよう呼びかけています。訪問購入とは、業者が家を訪ねて、貴金属やブランド品などを買い取るものです。

消費者庁の案内の要点は、次の3つです。

  • 突然訪問してきた購入業者は、家に上げません。突然の訪問による買取りは、法律で禁止されています。
  • 買取りを希望しない物は、見せません。
  • 契約書面をよく確認します。書面を受け取ってから8日間は、物品を手元に残しておけます。

消費者庁の資料には、不要品の買取りと聞いていたのに、アクセサリーを強引に買い取られた事例があります。困ったときは、消費者ホットライン188に相談できます。お近くの消費生活相談窓口につながります。

親には、「知らない人が来たら、家に上げないで」と、事前に伝えておく方法があります。

家族や専門家に頼る線引き

状況 動き方
親は拒否していないが、家族が遠方にいる 帰省の日に1か所ずつ進めます
親は拒否するが、生活に危険は少ない 無理に進めず、見守りを続けます
物の山で、転倒や火の元が心配 地域包括支援センターに相談します
判断力の低下が疑われる 地域包括支援センターや成年後見支援センターに相談します
親が了承し、量が多い 許可のある業者への相談も選べます

業者に頼むときの考え方は、自分で出す?業者に頼む?にまとめています。全体の手順は、新潟の実家じまいの手順を見てください。

よくある質問

Q 親が「まだ使う」と言って、何も捨てません。どうすればよいですか。 理由を決めつけず、「いちばん大事な物はどれ?」と聞いてみます。範囲を小さくし、親が決める形にします。急ぐ必要がなければ、日をあけて続けます。

Q 親が怒ったら、あきらめるしかありませんか。 その日は中断して構いません。後日、別の形で話し直す方法があります。きょうだいや、地域包括支援センターなど、第三者に入ってもらう方法もあります。

Q 親に黙って、不要そうな物を捨ててもよいですか。 避けてください。物は親の持ち物です。親が手放すと決めた物だけ、家族が出す形にします。

Q 新潟市の地域包括支援センターは、どこに相談すればよいですか。 親が住んでいる地域を担当するセンターです。新潟市のページに、センター名と担当地域の一覧があります。分からない場合は、地域包括ケア推進課(025-226-1281)に問い合わせます。

Q 長岡市の地域包括支援センターは、どこですか。 長岡市内に11か所あり、担当地区ごとに分かれています。一覧は、長岡市のページにあります。全体の窓口は、長寿はつらつ課 高齢者基幹包括支援センター(0258-89-7440)です。

Q 親が見知らぬ業者に、物を買い取られていました。 消費者ホットライン188に相談できます。消費者庁の案内では、契約書面を受け取ってから8日間は、物品を手元に残しておけます。

出典

確認日はすべて2026年10月3日です。

進め方(小さい範囲から始める、親が決める、中断してよい)は、公的機関の資料ではなく、一般的な進め方の一例です。親の状況によって適切な方法は変わります。

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