更新2026-10-02

実家じまいの進め方

新潟の空き家の雪下ろし費用と頼み先|公的な目安は無し・9市の支援は対象外が多い

新潟の空き家の雪下ろしは所有者が手配します。誰に頼むか、費用の公的な目安の有無、業者の探し方、9市の支援制度(空き家は対象外のことが多い)を、県・市の公式ページで整理します。

更新日: 2026-10-02

結論

空き家の雪下ろしは、所有者が手配します。自分でやるか、人や業者に頼むかを、雪が積もる前に決めておきます。

費用は、公的な目安が見つかりませんでした。見積りで確認するしかありません。

支援制度は、「今そこに住んでいる世帯」向けが中心です。住んでいない空き家には、使えないことが多いと考えてください。柏崎市は、「人の住んでいない家は対象外」と明記しています。

この記事は、新潟県と各市の公式ページで確認できたことだけを書いています。確認できなかったことは「※確認中」です。業者の推薦は行いません。

この記事で分かること

  • 空き家の雪下ろしの責任は、誰にあるか
  • 誰に頼めるか
  • 費用について、確認できたこと・できなかったこと
  • 業者の探し方(市が案内している窓口)
  • 9市の雪下ろし支援と、空き家で使えるか

早見表

市 制度 空き家で使えるか
長岡市 要援護世帯除雪費助成(屋根は1回24,300円まで) ページに記載なし。窓口で確認
見附市 社協の要援護世帯除雪費助成(1回10,000円) 一人暮らし・高齢者のみの世帯向け
柏崎市 雪下ろし費用の助成(上限20,000円) 人の住んでいない家は対象外
三条市 社協の除雪援助事業 施設入所の予定がある世帯は対象外
燕市 雪下ろし相談窓口(助成ではない) 作業は有料
新潟市 市全域の屋根雪下ろし助成は確認できず 個人の空き家向けではない
上越市 要援護世帯除雪費助成(限度126,000円) 施設入所で住んでいない世帯は対象外
十日町市 要援護世帯除排雪援助・雪おろし作業費補助 在宅世帯向け。作業費補助は要確認
小千谷市 SOS雪おろし 現行の案内を確認できず

空き家の雪下ろしの責任は、誰に?

新潟県は、「空き家の管理は所有者の責任です」と案内しています。雪による事故などで、周りに迷惑をかけることがあるためです。適切に雪処理されていない空き家には、落雪や倒壊の危険があります。

ここからは、法律の一般論です。

  • 空家法は、空き家の所有者等に、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、適切な管理に努めることを求めています
  • 民法717条は、土地の工作物(建物など)の欠陥で他人に損害が出たとき、賠償の責任が生じる場合があると定めています。新潟市の「建築物の管理責任」のページでも、この条文が示されています

実際に誰がどこまで責任を負うかは、事情で変わります。相続人が複数いる場合や、名義が整理できていない場合は、弁護士や司法書士に相談してください。

誰に頼める?

選択肢は、主に4つです。

  1. 親族や近所の方:十日町市は、自分で管理が難しいときの相談先として、親族、ご近所、建築業者などを挙げています
  2. 業者:市が相談窓口を設けている場合と、自分で探す場合があります
  3. 市の窓口に相談する:新潟県は、落雪や倒壊の危険がある空き家について、お住まいの市町村へ連絡するよう案内しています
  4. 見守りサービス:長岡市は、遠方の所有者向けに、ふるさと納税による見守りサービスを案内しています。雪の確認が含まれるかは、確認できていません。※確認中: 長岡市の見守りサービスの内容

自分で屋根に上がるのは、避けてください。新潟県の屋根雪対策条例のページには、平成22年度の豪雪で、死傷者の8割が雪下ろし等の作業中に出たと書かれています。

雪下ろしの費用は?

結論から言うと、公的な目安は確認できませんでした。

※確認中: 新潟県・市が公表している、屋根雪下ろしの業者費用の目安

民間のサイトに料金の例はありますが、この記事では扱いません。屋根の形、積雪量、軒の高さ、人数、雪の処分量で変わるためです。

公式ページからは、次のことが分かります。

  • 燕市:雪下ろしの作業は有料です。費用などの依頼条件は、事業者に直接問い合わせるよう案内されています
  • 上越市:除雪を頼むときは、作業の前に、方法と費用を打ち合わせるよう案内されています(要援護世帯向けの手順です)
  • 長岡市:要援護世帯向けの協力業者に、作業料金の目安をあわせて伝えるよう求めています
  • 上越市:災害救助法が適用されたときの除雪費助成では、市が見積りの上限単価を定めています。人力除雪は、1人1時間あたり4,000円(税込)です(令和7年度の単価表)。これは通常の相場ではありません

注意したいのは、助成の上限額です。たとえば、長岡市の屋根除雪の助成は、1回24,300円が上限です(令和8年度)。これは助成の上限で、相場ではありません。

見積りで確認すること

一般的な確認点です。複数の見積りを取ると、比べやすくなります。

  • 作業範囲(屋根全体か、一部か。軒下や周りの雪も含むか)
  • 積雪が増えたときの、追加料金の条件
  • 命綱や墜落防止の対策をするか
  • 雪の排雪(運び出し)が含まれるか
  • 事故や破損があったときの保険

屋根に命綱を固定するアンカーがあるかも、見積りのときに伝えると話が早くなります。

業者の探し方(公式に案内があるもの)

ここでは、市や県が案内している窓口だけを挙げます。個別の業者の良し悪しは、判断しません。

  • 燕市:雪下ろし相談窓口があります。受付は、燕市建設業協同組合(電話0256-63-6016)です。家族や地域で雪下ろしが困難な場合の窓口で、作業の依頼は有料です。地区ごとの事業者の一覧も、市のページに載っています(更新2025年12月1日)
  • 長岡市:要援護世帯向けの「協力業者名簿」があります。ただし、名簿は広く公開されず、民生委員にだけ配られます。一般の方が、名簿を見ることはできません
  • 上越市:要援護世帯向けの協力事業所の一覧が、市のページに載っています(令和8年1月28日更新)。助成を受ける世帯向けの一覧です。上越市の助成は、施設入所などで、実際には住民票上の住所に生活していない世帯を対象外としています。空き家の所有者は、助成の対象にならない場合があります
  • 新潟県:雪下ろしが難しい世帯向けに、市町村の除雪相談窓口の一覧を公開しています(令和7年度)。支援の内容は市町村で違います。住宅の雪下ろしに対応していない市町村もあります
  • 小千谷市:「SOS雪おろし」という、市が作業会員を紹介する制度があります。ただし、今回は市のページを取得できず、内容を確認できていません。※確認中: 小千谷市SOS雪おろしの現行の案内と、空き家が対象か

上記のほかは、自分で探すことになります。新潟市の「空き家に関する相談窓口一覧」には、雪下ろしの窓口は載っていません。住環境政策課 空き家対策・活用推進室(電話025-226-2813)に、相談してみてください。

9市の支援制度は、空き家で使える?

令和8年度の情報です。市・社協のページで確認しました。多くは、「世帯」への助成です。

長岡市

  • 要援護世帯除雪費助成事業。高齢者、母子、障害者世帯などが対象です
  • 屋根の除雪は、1回24,300円が上限です(令和8年度)
  • 事前の登録が必要です。令和8年度の申請期限は12月9日(水)です
  • 空き家の所有者が使えるかは、ページに書かれていません。※確認中: 空き家の所有者が使えるか
  • 担当:福祉保健部 福祉総務課 電話0258-39-2217
  • 別に、命綱固定アンカーの設置補助があります(1/2、上限5万円など)。対象は「市内に住所を有し居住している住宅の所有者」などです。空き家は、ページに記載がありません。窓口は都市政策課(電話0258-39-2265)です

見附市

  • 見附市社会福祉協議会の要援護世帯除雪費助成事業。70歳以上の一人暮らしや、高齢者のみの要援護世帯が対象です
  • 1回10,000円です(年2回と案内)。地区の民生委員に申し込みます
  • 問い合わせ:社会福祉協議会 電話0258-61-1353

小千谷市

  • 市が作業会員を紹介する「SOS雪おろし」があります。今回は現行の案内ページを確認できませんでした。※確認中: SOS雪おろしの現行の案内(空き家が対象か、作業料金の上限)
  • 問い合わせ:建設課 電話0258-83-3514

柏崎市

  • 高齢者・障がい者・母子世帯の雪下ろし費用の助成です。経費の8割で、1回の作業につき上限20,000円です
  • 人の住んでいない家は、対象外と明記されています
  • 自力で雪下ろしができない、家族の支援が受けられない、世帯全員が市民税非課税または均等割のみ、などの要件があります
  • 事前の登録が必要です。登録前に終わった雪下ろしは、対象になりません。第一次申請の期限は令和8年10月31日です
  • 担当:介護高齢課 高齢対策係 電話0257-21-2228

三条市

  • 三条市社会福祉協議会の除雪援助事業。世帯全員が市民税非課税で、75歳以上のみの世帯などが対象です
  • 親族の支援が可能な世帯や、冬期間に3か月以上、施設に入所する予定の世帯は、対象外です
  • 申請は、雪下ろしを実施したあとです。期限は令和9年3月4日です
  • 助成額は、社協のページに記載がありません。※確認中: 助成額
  • 問い合わせ:三条市社会福祉協議会 電話0256-33-8511

燕市

  • 補助制度ではなく、事業者を案内する窓口です(先ほどの業者の探し方を参照)
  • 高齢者世帯向けの除雪費助成は、市・社協の公式ページで確認できませんでした。※確認中: 燕市の除雪費助成の有無

新潟市

  • 市全域の、高齢者世帯向けの屋根雪下ろし助成は、確認できませんでした
  • 西区に、団体向けの除雪要援護世帯助成金交付モデル事業があります。個人の空き家所有者向けではありません
  • 空き家の相談:建築部 住環境政策課 空き家対策・活用推進室 電話025-226-2813

上越市

  • 要援護世帯除雪費助成事業。市民税所得割が非課税の高齢者世帯などが対象です。限度額は1世帯126,000円です(令和8年度)
  • 施設入所等で、実際には住民票上の住所に生活していない世帯は、対象外です。親が施設に入って空き家になった実家は、対象外になる場合があります
  • 親族が行う除雪は、助成の対象外です
  • 担当:生活援護課 電話025-520-5779

十日町市

  • 要援護世帯除排雪援助事業。「在宅」の高齢者世帯などが対象です。雪下ろしをする屋根への援助は、多雪区域で年間40,000円、その他の区域で年間35,000円です。ページに年度の記載が見当たらないため、最新の額は市に確認してください。※確認中: 最新年度の援助額
  • 雪おろし作業費補助。アンカーなどの墜落防止器具の取付設備がある住宅の、所有者または居住者が対象です。自分や家族で行う作業は対象外です。上限は1シーズン35,000円。受付は令和8年7月13日〜12月25日です
  • 作業費補助が、空き家の所有者にも使えるかは、ページから判断できません。※確認中: 空き家で使えるか
  • 担当:福祉課 高齢者支援係 電話025-757-9758(援助事業)

まとめ

今回確認した範囲では、住んでいない空き家の雪下ろしを、明確に助成対象としている制度は見つかりませんでした。「使える」と思い込まず、市の窓口で、空き家であることを伝えて確認してください。

よくある疑問

空き家の雪下ろしは、誰の責任ですか。 新潟県は、空き家の管理は所有者の責任と案内しています。実際の責任の範囲は事情で変わります。心配なときは、弁護士や司法書士に相談してください。

費用の目安は、いくらですか。 新潟県や市が公表している目安は、確認できませんでした。複数の業者から見積りを取って比べます。

市の助成は、空き家でも使えますか。 多くは、住んでいる世帯向けです。柏崎市は、人の住んでいない家を対象外としています。使えるかは、市の窓口で確認してください。

自分で屋根に上がってもよいですか。 避けてください。新潟県の条例のページには、平成22年度の豪雪で、死傷者の8割が雪下ろし等の作業中に出たと書かれています。

雪下ろしの時期は、いつが目安ですか。 新潟県のページでは、木造住宅で、建具の開閉がスムーズでなくなったときが目安です。雨が降ると、雪が重くなります。

遠方に住んでいて、冬に行けません。 雪が降る前に、親族、近所の方、建築業者などに相談します。長岡市は、ふるさと納税による見守りサービスも案内しています。

依頼する前に準備すること

  • 窓口や業者には、「住んでいない家であること」を最初に伝える
  • 近所の方に、連絡先を伝えておく(新潟市のページで案内)

雪の重さの目安は、新潟県のページで案内されています。木造住宅では「ふすまや障子などの建具の開閉がスムーズでなくなったとき」が目安です。雨が降ると雪が重くなり、見た目の積雪が少なくても重さが増すことがあります。

次に読む

出典

確認日はすべて2026年10月2日です。

市町村ごとの粗大ごみの料金・申し込み・持ち込み先

実家のある市町村を選ぶと、粗大ごみの料金表、持ち込み施設、空き家の解体補助金を確認できます。

30市町村すべてを見る → / 30市町村の手数料・持ち込み比較表 →

自分で進める方へ: 実家じまいチェックリスト・業者見積もり比較シート・粗大ごみ早見表(無料・登録不要)

市町村を選ぶ無料で見積もり相談